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ダイレクトマーケティングブログ

ニンジャスレイヤーを最近読み始めた方へ(ファンコミュニティへのお誘い)

ドーモ、ニュービーの皆さん。ヘッズ歴1年半のヘッズです。

この記事では「ニンジャスレイヤー面白い!感想を誰かに言いたい!他の人の考察やファンアートを見たい!」など思っていただいた方に、ファンコミュニティのご紹介をさせていただきます。
(二次創作事情についても触れます。というか書いてるうちにそっちがメインになってしまった……)

(以下の記事内で「タグ」「ハッシュタグ」と言った場合、特記がなければTwitterハッシュタグを指します。ご了承ください)
(自分の知っている限りのことを書いていますが、補足・誤り等ありましたらご指摘願います)

自分の感想を発信する

オフラインで発信する

まず、友人知人など身近にニンジャスレイヤーを読んでいる人がいるなら現実での語らいはとてもよい刺激になると思います。

オフ会については「ヘッズならば誰でも参加可」という交流会オフは主に都心部で行われているようです。(関東ではコミケ後など大規模イベント後に飛び入り参加可能な飲み会があることを確認していますし、名古屋では2ヶ月に1回のペースでニンジャヘッズのオフ会が開かれています。他にはDJイベント、原稿オフ……など。まだあるかもしれません)
基本的にはニンジャヘッズのオフ会は「元々オンラインで交流のあるヘッズが一緒にご飯食べたりお酒を飲んだりする」ことが多いので、身近にヘッズがいないけどリアルで語り合いたい、という方はまずオンラインでヘッズ友達を作ることをお勧めします。

オンラインで発信する

一番手っ取り早いのは「(Twitterアカウントを作成し、)#njslyr ハッシュタグを付けて感想をツイートする」ことです。
#njslyr ハッシュタグ(最新)


ただし#njslyrタグは(更新中は特に)流れが速いため、落ち着かないという方もいるかもしれません。また、原稿用紙数枚分に渡る長文感想はTwitterの140文字制限では少々書きにくかったりします。
その場合はブログを書いてそのブログのURLをツイートするとよいかもしれません。

Twitter連載という形態上、ファンが最も多く集っているのはTwitterの#njslyrタグですが、2ch、ふたばなどにも感想スレがあることを確認しています。(こちらについてはあまり詳しくありませんので各自検索をお願いします)
ほかにもあるかもしれません。

他の人の感想を読む

基本的には発信の逆をやればよいと思います。
#njslyrハッシュタグでは最新エピソードはもちろん、最近読み始めた人の感想を確認することができます。
ググればブログを書いている人も見つかりますし、書評やAmazonレビューなどもお勧めです。
また、特に個別のエピソードやキャラクターについての考察・評価が知りたい場合、ニンジャスレイヤー Wiki*のコメント欄などを確認するとよいでしょう。
#njslyrハッシュタグの実況ログを含めたTogetterが保存されているエピソードもあります。

二次創作作品を探す

ニンジャスレイヤーの二次創作について(公式)

まず、二次創作事情についてですが、ニンジャスレイヤー公式は二次創作について比較的寛容な姿勢を取っています。
イラストを投稿するための #ウキヨエ ハッシュタグは公認されており(@NJSLYR公式アカウントからリツイートされることもあります)、時々公式が「クラウド挿絵テーション行為」などと称してイラスト投稿を推奨したり、物理書籍に掲載するイラストの募集を行っていたりもします。
同人誌についても


という姿勢のようです。
(この辺りの話は上述のニンジャスレイヤーwiki「よくある質問」のページにまとめがありますので、そちらをご覧ください)

ただし「Twitterに掲載された翻訳文を印刷して出版する」など一般的な二次創作の範囲を越えたものについては認められていません。

オンラインで探す(イラスト)

「とにかくニンジャのイラストが見たい」のであれば上述の#ウキヨエ ハッシュタグを見ると山のように見つかると思います。
#ウキヨエ ハッシュタグ最新


また、現在は更新を停止していますが#ウキヨエ ハッシュタグの投稿をまとめた◆忍◆IRCウキヨエ空間◆殺◆(Tumblrまとめ)というものも存在しています。こちらはキャラ名で検索できるのでとても便利。
ハッシュタグをつけずに自分のTwitterアカウントやPrivatterで投稿している方もいらっしゃいます。

Twitter関連サービス以外ですと主にはPixivになりますが、Pixivの投稿数は(ジャンルの盛り上がりの割りに)少ないのが現状です(特に年齢制限ものや腐向け)。
PixivよりはTwitter・Privatterを利用される方が多いようなので、「Pixivで好きなキャラの絵が見つからない」と嘆く前にキャラ名でのTwitter検索をお試しください。
また、個人的なログのまとめなどもPixivよりは個人ブログ・サイト、また、Tumblrを利用される方が多い印象です。

オンラインで探す(小説)

小説二次創作についてはイラストと同じく個人サイト、Pixiv、Privatterに投稿されるものと、
Twitter上で140文字単位で区切った小説をツイートで投稿し連載するというものが主なところでしょうか。
ツイート連載される二次創作小説は通常の文体の小説よりも原作に近い雰囲気があり、内容も本編にあってもおかしくなさそうな短編エピソードからif系、果ては他ジャンルとの混合*1まで様々です。
これらは連載終了後にTogetterでまとめられることが多く、そのまとめ(『ニンジャスレイヤー』二次創作まとめ、のまとめ - Togetterまとめ)も存在します。

小説については#ウキヨエ のような専用タグは存在しておりませんが、#njslyr7k(ネタ・本文改変・コピペ・大喜利・創作などを扱う公式ハッシュタグ)にて作品URLと共に宣伝が行われることもあります。

オンラインで探す(その他)

音楽・動画はyoutubeニコニコ動画、個人サイト、soundcloudなどで発表が行われているようです。
(こちらのジャンルはあまり詳しくありません、申し訳ない!)
ニコニコ動画ですと純粋なニンジャスレイヤーの二次創作動画以外にも、オーディオドラマ等の音声を使用したMAD、スカイリムなどのゲーム実況動画に忍殺ネタを混ぜ合わせたもの、ネオサイタマをイメージしたオリジナル曲、など、比較的「原作をあまり読んだことがなくても楽しめる」系の二次創作が多い印象です。MMD界隈にもニンジャがいるようです。

オフラインで探す(同人イベント等)

ニンジャスレイヤーの同人誌・同人グッズが一番多く集まるのはやはりコミックマーケットだと思います。
ジャンルは「FC(小説)」。今年の夏コミ(C86)では2日目に配置されました。
他にはコミックシティ、春コミなどにもサークル参加される方がいらっしゃるようです。
過去にはオンリーイベント(交流会)等も開催されていますが、現状(2014/08現在)、次のオンリーイベントの予定はありません……。

イベントの無いシーズンですと、主な入手手段は書店委託になるかと思います。
とらのあなメロンブックス等の同人ショップで委託が行われていますが、一番多いのはCOMIC ZINのようです。
COMIC ZINは新宿・秋葉原に実店舗もありますので「特にお目当ての作家さんは決まってないけど薄い本が欲しい!」という方は一度店舗に足を運んでみるのをお勧めします。通販もあります。
完全に余談ですがCOMIC ZINにはだいぶ重篤なヘッズがいらっしゃるようで、関連書籍発売の度に「これ本当に一般向けの宣伝になっているのか?我々は楽しいけど上の人から怒られたりしないのか?」と心配になるレベルのを書いてきたりします。
そのため東京の書店ですがヘッズ内知名度は高いです。

コスプレ(「ニンジャセッション」と呼ばれます)についてはコミケ以外にも各種コスプレ系イベントにて多くの方が参加されています。
公式がイラスト二次創作について「必ずしも書籍版のデザインに合わせる必要はない」と明言していること、そもそも主人公ですら書籍・コミカライズ3種・3DPV・アニメ版でデザインが異なっていること、小説原作のため細部のパーツについては不明なキャラが多いことから、比較的自由にニンジャをDIYされる方が多い印象です。
多腕、巨体、そもそも人間の形をしていない、など再現困難なキャラも多いですが、一方で既製品だけでも再現可能なキャラクターもいるので*2、初心者でもコスプレを始めやすい作品なのではないかなと思います。

まとめ

「Pixivにあんまり作品が無いネー」とか「推しカプが無いんですけどおおおおお!?」みたいな声をちらっと聞いたので、「あるところにはあるんだよ!!無いならあなたがその魅力を語って広めて!!!」ということを言いたくてブログ行為しました。
「こういうものには自分で検索などして辿り着くべきでは?特に二次創作事情などむやみやたらに広めるのはよくないのでは?」など思うところもあり、ここでは一部の話しか書いておりません。
もしご興味があるなら実際にヘッズをフォローするなどしてお確かめくださいね。イラッシャイマセ!

*1:艦これ・東方あたりが人気のようですが、割となんでもありです

*2:制服+桜色マフラーのヤモト・コキ、黒スーツ+サングラスのクローンヤクザなど

ニンジャの更新が来たらYOするプログラムつくった

2014/07/23 21:38追記
なんかどうも上手く動いていない(深夜更新を朝になってお知らせする、リツイートを妙なタイミングで検知する)節がありますので、スリケンとアイキャッチ検知のみに留めようと思います。
RTは拾って告知するのは想定内だったのですが、何故かRT始まってから30分以上経過してからという謎……そんなに微妙なタイミングでぽこぽこ鳴ってもしょうがないので機能ごと削ります。





何のひねりもないタイトル通りの内容です。

「NINJADAZO」にYOを送ると、以下の条件でYOが届きます。*1

  • 時間が朝9時〜深夜2時の間(2時〜9時の間はシーライフ保護のためシステム停止します)

かつ

  • スリケンが飛んだ時
  • 開始アイキャッチ(【NINJASLAYER】)が飛んだ時
  • 前のツイートから6時間以上開いた時

のいずれかの条件を満たした時にNINJADAZOからYOが届くはずです。
なお3分に1回の頻度で動作していますので、最大3分の遅れが発生します。こんな感じで。
検知元ツイート:


昨日と今日の更新でアイキャッチと6時間ツイートが開いた時は動作確認したのですが、スリケンがまだなのでもしかしたら検知失敗するかもしれません。条件として一番簡単なのでまず無いけど。


やめたい時はYOアプリからNINJADAZOをCANCELかBLOCKかしてもらえればやめられると思います。
ニンジャ気になるけどちまちまTwitter見ていられない人へ。

◆重点◆手遊みで作ったプログラムのためスリケンを検知したりしなかったりしすぎたりするバグが発生するかもしれないし突然サービスをやめるかもしれない。真面目にリリースしているサービスではないのでなんかおかしなことがあっても怒らないでほしい。そういうのを俗に免責事項とか言ったりするけどそういうなんかそういうものを理解できる人だけ使ってもらえるとうれしい。◆重点◆


ソースコード

という前置きは置いといて、単にYO APIが面白そうだからなんか多少は実用性のあるものを作りたかっただけです。
※以下のソースは最新ではありません、が、API呼び出し方法の参考程度に残しておきます。

<?php

// ニンジャの更新があったらYOするスクリプト
// 1.◆◆をスリケンとカウントして抽出
// 2.【NINJASLANYER】アイキャッチは1つ前のツイートの末尾が0〜9の数字でなかった場合に抽出(終了アイキャッチとの区別)(時間指定はツヨイサキブレ後や与太話後のスリケン無しアイキャッチに対応できないので×
// 3.通常投稿は過去6時間以内に投稿がなかった場合に抽出

// 外部ファイル読み込み
require_once "common.php";

// 定数定義(define面倒くさいので便宜的にこう)
$LAST_TWEET_HOURS = 6;

// ファイル読み込み
$fp = fopen("最終TweetID保持用テキスト.txt","r");
$fline = fgets($fp,64);
fclose($fp);

$json = new Jsphon_Decoder();
$njslyr = $json->decode($st->getUserTimeline(array('id' => 'NJSLYR')));

// 新着tweetがない場合何もせず終了する
if ( strnatcmp($njslyr[0]["id_str"],$fline) <= 0){
	echo "no new tweet.";
	return;
}

$yo_flag = false;

// デフォルト20件取得
// 1件前のTweet内容も確認したいので、19件目から開始
for ($i = 18; $i >= 0 ;$i--){
	if (strnatcmp($njslyr[$i]["id_str"],$fline) > 0){
		if (strpos( $njslyr[$i]["text"], "◆◆" ) !== false){
			// スリケンであるか
			$yo_flag = true;
			break;
		}elseif (strpos( $njslyr[$i]["text"], "【NINJA" ) !== false &&
			!is_numeric(mb_substr(trim($njslyr[$i+1]["text"]),-1))) {
			// アイキャッチかつ直前のツイート末尾が数字ではないか(連載中断アイキャッチの除外)
			$yo_flag = true;
			break;
		}elseif (strtotime($njslyr[$i+1]["created_at"]) < strtotime("-" . $LAST_TWEET_HOURS . " hour")) {
			$yo_flag = true;
			break;
		}
	}
}

// YOを送る
if ($yo_flag){
	$curl = curl_init();
	$params = array('api_token' => 'API_TOKEN_KEY');
	curl_setopt($curl, CURLOPT_URL, 'http://api.justyo.co/yoall/');
	curl_setopt($curl, CURLOPT_POST, true);
	curl_setopt($curl, CURLOPT_POSTFIELDS, $params);
	$response = curl_exec($curl);
	var_dump($response);
	curl_close($curl);
}

// 直近ツイートのIDを記録
$fline = $njslyr[0]["id_str"];
$cfp = fopen("最終TweetID保持用テキスト.txt","w");
fwrite($cfp,$fline,strlen($fline));
fclose($cfp);

一部ぼかしましたがほぼ元ソースです。common.phpにはrequireとか書いてあり、TwitterAPIはServices_Twitter経由で呼んでいます。$stはTwitterAPIのOAuth認証済みオブジェクトです。
「定数を定義していない」「DBじゃなくファイルI/O」「そもそもクラスもメソッドも定義せずベタ書き」って辺りにもう手抜きの跡が透けてみえる感じですが、なんかこう……なんか……。

YO!

YO APIの話でもしましょう!

Yo APIを試してみた - Qiita http://qiita.com/pomu0325/items/9990dc1b0dbafd72f3e6

大体上のサイトの通りにやったのですが、備忘録も兼ねてちろちろと。
まずはYOの『個人用』アカウントを取得します。アプリを端末に入れてそこから普通のアカウントとしてサインアップすればいいです。
それからここにアクセスして、『開発用』アカウントを取得します。
CallbackURLは後から変えられるし深く考えなくていいと思います。
Personal〜に最初に取得した個人用アカウントを入力して、サインアップするとAPI Keyが貰えます。メールで届きます。
他の記事を見ると2〜3日かかったとか書いてあって、じゃあゆっくりやるかーって思ったら即座に来ました。システム落ち着いたんですかね?

ダッシュボードにログイン(上記ページの「Have an account? Click to sign in.」から普通にログインできます。見落としてて暫くうろうろしてました……)すると、サンプルとか色々見れたりします。


APIにどんな機能があるのかはそこに書いてある通りなので省きます。
とりあえずPOSTでAPIKey(特定の人にYOする場合はその人のID)を投げつけてやればよいです。割と簡単でした。


あと備忘録として書いておくべきことは……ええと、どうやら開発用アカウントは一つの個人垢+メールアドレスに対して複数取得できるようです。
上限いくつまでってのは把握してませんが常識的な範囲なら多分大丈夫なのではないかな……。



とりあえずこれで寝てたりソシャゲしてたり仕事してたりしててもニンジャ到来を察知できるのでごあんしんだ。
でもこれを書いていたらリアルタイムで更新が追えていないという二律背反めいた罠が……ヤンナルネ。

*1:本当は押すだけでYOが送れるボタンスクリプトがあるのだけど案の定はてなダイアリーでは動かなかった

メイキング(3000字闇殺)

3000字闇殺(http://privatter.net/p/254816)のメイキングです。
ぶっちゃけるとこれとあんまり変わらないのですが、せっかくなので。

1.ネタ決め
とりあえずお風呂に入りました。*1
シャンプーしながら
「とりあえず3000字のほうから考えるか〜。やっぱりRTお題だし濃厚なホモはやめておくのが無難だよな〜全年齢……。いつもと違うヤツとか……とりあえず今温めてあるネタをここで使っちゃうのは勿体無いよな〜」
コンディショナーしながら
「普段書いてなくてーなんか書けそうなのー……あー、闇殺書くか。でも闇殺は既に考えてるネタがー……別に使わなきゃいいかー。全年齢で読める闇殺……過去……あー、過去……とか……」

こんな感じで「モチヤッコ被ったフジオがフジキド一家と遭遇して点描飛んでそうなフジキドに『大丈夫ですか?』って紳士的に声を掛けられる事案」まで頭の中でまとめます。
お風呂あがってからとりあえずメモしました

2.書き始め
「思いついたら即実行」とマサシが言ってはいませんが、書き始めます。
とはいえその日はお出かけを控えていたので、あんまり遅くなるようなら寝ようと思いつつ。
Twitter見てたら全然進まなかったので、引きこもります。

「フジオとフジキドが大学内で会うなら学祭かなーOBとかかなーああでもOBとかにするとフジキドの年齢実際ややこしくなるなー」
「そもそもなんでチラシ配ってるんだろうなー」
「傘ささずに屋外でチラシ配ってるってことは晴れだよなー」
と完全に行き当たりばったりで話を書いていきます。目的の描写にいたるまでの疑問点をとりあえず潰していくスタイルなのかもしれません。(人はそれを普通背景描写とか言います)

この辺りで、字数がちょっと足りないような気がしてきます。

3.書き進め
ホモみを意識して表現したりもします。
例えば「フジオは空いている手を差し出された手にそっと重ねた。直後、強く握られて引っ張られる。男の力だ。」の部分。
フジキドが男であることは散々描写されてるので、ここで敢えて「男の力だ」とか書く必要まったく無いのですが敢えて書きます。ホモです。

「んーでもこれだけでフジキドZOKKON LOVEにはならないよなー原作フジオはカンジの時点でも大分虚無ってるからなー」
ってことで一目惚れしたとかそういう描写はやめました。代わりに非常に穏やかな描写を入れます。
憧憬、みたいな。ふわーって点描飛んでそうな一家を遠くから一人見つめるような。
これ闇殺じゃなくてフジキド×フジオじゃね?って考えがちらつきましたが無視します年下が年上に憧れるホモいいじゃん!いいじゃん!

この時点で字数がだいぶ足りなくてどうしようか……と文字数カウンタとにらめっこします。
(予定ではここで話を終わらせるつもりでした)

4.描写の追加
暫く見つめてましたが数行足した程度ではどうにもならない不足だったため、もう1シーン足すことにしました。
時間軸をさっくり飛ばして現在なう。
深く考えてませんがフジキドとフジオにそれぞれの武器を持たせましたので、たぶん2部後半くらいだと思います。

「過去の記憶……覚えていたりするとウフフって声覚えてたら普通にバレてね?(気づき)」
ということで覚えているのは顔にしました。確かこの時点ではフジオはフジキドの素顔を知らないはず……?(たぶん)(知ってたらドゲザものですね)
逆にフジキドは一度戦ったニンジャとか顔とか絶対忘れないマンなのでどうしようかな……声かな……と思いましたが、
この話自体が一貫してフジオ視点なのとそこまで盛り込むと今度は字数オーバーの恐れがあったためフジキド側についてはざっくり略しました。
ハガネの恋人ベッピンに語りかけるシーンを入れて、文字数もきりよく3000字にできたのでおしまい。

「互いのカラテが交わった」は、普段の私なら「交錯した」と書く部分なのですが、ホモみを重点するために意図的に「交わる」という言葉を使っています。
こんな健全話でもな!闇殺ってつけちゃう以上は!ミリでもホモを感じる何かを入れないといけないと思って!(必死)


2時間ほどかかったのでもう最低限の誤字脱字確認だけしてさくっと投下しました。
が、やはり推敲不足。

推敲版を下にあげておきます(3004文字)。お暇な人は比較とかしてみてください。

推敲版

「……これは?」
大学生、フジオ・カタクラは同期の女学生から手渡されたその白い物体を数秒見つめた後、素直に疑問を口にした。
「モチヤッコちゃんネオサイタマ大学バージョンだよ?ほらここ、校章入っててー」
「……その、そうではなく。これを僕にどうしろと……?」
「頭に被って!チラシ配るの!……話聞いてた?」
彼は己の記憶を遡った。ここ数日、古文書の解読のために研究室に籠っていてまともに寝ていない。
ようやく一段落つき、食事でも摂ろうと学食へと向かう道すがら、彼女に捕まったのだ。
曰く、今日は学祭で、入場者にチラシを配るそうなのだが人手が足りないらしい。
辛うじて相手の顔を見て、同じ大学の学生だ、と認識できる程度の間柄の人間にすら頼らざるを得ないとは余程切羽詰まっているのだろう。
……と、考えたのだったか。或いは単に話を切り上げたかったのか。了承の返事をしていたことだけは辛うじて思い出せた。

15分後。
「エート……、……講堂でライブ……13時から……」
チラシの内容をカタコトめいて読み上げながら、モチヤッコ被り物を着用したフジオ・カタクラはチラシ配りに勤しんでいた。
この日のネオサイタマは珍しく晴れ、絶好の行楽日和であった。それなのにわざわざ大学の学祭に来るとは、世間も暇なのだなと彼は蒸し暑い被り物の中でぼんやり考えていた。
……流行に疎い彼が知ることはなかったが、学祭のメインは今彼が配っているチラシに大きく印刷されたアイドルグループのライブである。
ネコネコカワイイに次ぐ人気を誇る彼女たち目当てに、大学とは無関係の人間も多く訪れているのだった。
「講堂……ライブ……13時……」
しかし、彼にそんな事情は無関係である。そもそも今日が学祭というのも先程知ったくらいだ。食事と少しの仮眠をしたらまた解読の続きをしようと思っていたのに、どうしてこうなったのだろう。チラシを配る機械と化した彼であったが、やはり空腹と睡魔には抗い難く、加えてこの日光が、研究室引き篭もりの彼の体力をじわじわと奪っていった。
その時である。
「――うわっ……!?」
左後方、斜め下。完全に想定外の方向から何かに引っ張られ、フジオはバランスを崩した。尻餅をつき、手に持っていたチラシがバサバサと宙に舞う。
「モチーヤッコー」
「こ、こら、トチノキ!?す、すいません、大丈夫ですか……!?」
慌てた女の声。咄嗟にそちらを見ようとしたが被り物のせいで視界が狭く、女の肩辺りまでしか見えなかった。その両腕には、まだ幼い男の子供が抱かれている。
「だ、大丈夫です」
「モチヤッコー!」
どうやら彼女の子供に白衣を引っ張られたらしい。子供に引っ張られたくらいで倒れるなど、実際情けない限りである。とにもかくにも急いで起き上がらねば。その前に落ちたチラシを拾わねば。チラシは何処だ。
「――どうしたんだ?」
「ああ、あなた。実は……」
「チラシ……チラシ……」
見える範囲のものをかき集めて十枚、二十枚、全然足りない。風で飛ばされたか。いっそ被り物を脱いで探したほうが早いのでは。いやしかし、だが……。……そう思っていると不意に、彼の正面に人の気配がした。
「スミマセン、うちの息子が粗相を。これ、チラシです」
「あ、……ありがとうございます……」
チラシを差し出してきたのは、男の手だ。言葉から察するに父親だろうか。フジオはおずおずとそれを受け取った。チラシの枚数はこれでほぼ元通りだ。
((……学祭に、家族連れか。OBか……?))
フジオは顔を上げた。人の良さそうな、若いサラリーマン風の男の顔が見え、……目が合った気がして、伏せた。あまり赤の他人と目を合わせるのは得意ではない。他人はよくわからないからだ。
この数秒の沈黙を男はどう取ったのか。伏せた視界に再び男の手が映りこんだ。
「え……?」
「立てますか?」
差し出された手は、今度は何も握られていない。フジオはその意味を理解するのに数秒を要した。
「は……はい」
この手を取るべきか、取らざるべきか。いや、取らないのはそれはそれでシツレイに当たると、フジオは空いている手を差し出された手にそっと重ねた。直後、強く握られて引っ張られる。男の力だ。
「本当に申し訳ありませんでした。怪我は……?」
「大丈夫です。……ありがとうございます」
「ならよかった。……あ、チラシ1枚いただけますか」
「ヨ、ヨロコンデー」
フジオが差し出したチラシを、ドーモ、と男は笑って受け取った。
男が女のもとへと戻っていくと、再び女の謝罪が聞こえた。
「トチノキ、もういきなり人の服を引っ張ったりしちゃダメよ?ほら、モチヤッコのお兄さんにごめんなさいとバイバイしてね」
「モチー!ヤッコー!ゴメンナサイ、バイバイー!」
「うん、ちゃんと言えたな。……それでは、私達はこれで」
フジオはそちらに顔を向け、ゆるやかにオジギした。遠ざかる若い家族の背中を見送りながら、彼は小さく溜息を吐いた。
かつては彼にもあのように父と母がいて、抱きしめてもらったり、共に出かけたりしたこともあったのだ。
今はもういない。幸せな家庭というものは、いずれ消え行く泡沫のようなものだと思っている。だが。
「……父親……か」
引かれた手の力を、重なった体温を己の中に仕舞いこむかのようにフジオは手を固く握った。
人の愛し方はもうわからない。誰かと結婚し、子を儲けることはきっと一生ないだろう。
それでも、こうやって他人に自然に手を差し伸べられる、体温を持った人間にいつかなれるだろうか。
この背に刻まれた、カンジの謎を解き明かすことができれば。

――数年後。
「ドーモ、ダークニンジャ=サン。ニンジャスレイヤーです。……オヌシと再び相見える日を待っていたぞ」
「ドーモ、ダークニンジャです。……おれは待っていない……。また邪魔をしに来たか、狂犬め」
二人はタタミ十五枚の距離で向かい合った。
ダークニンジャの手には妖刀ベッピン。ニンジャスレイヤーの手には黒檀のヌンチャク。
互いの力量はわかりきっている。ウカツに仕掛ければ、その瞬間に勝負が決するだろう。だから二人はアイサツ後も暫くその姿勢で睨み合う。
……カンジのノロイを解いたフジオは、新たなノロイに堕とされた。即ち、ハガネ・ニンジャのソウルを宿して生きる、ダークニンジャという名の宿命に。
あの日手に覚えた、他人の温もりはもう忘れてしまった。彼を気遣ってくれた声も。
しかし、一瞬見えたあの優しげな笑顔だけは頭の一部にこびりついて残っている。
あの男が今の己を見たらどう思うだろう?
……否、考えるだけ無駄だ。ダークニンジャが忘れてしまったように、あの男もまた、フジオのことなど覚えていないはずだ。
今はただ、目の前の敵に集中すべし。ベッピンも早くこの男のソウルを吸いたいと鳴いている。
((ベッピンよ、おれのカタナよ。その期待に応えよう。おれの為に、おれが振るう。おれがカタナだ!))
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
二人の男の踏み込みは同時。数奇な運命の辿る先を知らぬまま、ただ互いのカラテが交わった。

*1:思いつかないときは全く関係ないことをしていたほうがよかったりします