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さるべ:ラテン語名言を人狼解釈

MT4.2(まだ使ってた)をいい加減にMT5にしようと思ってバックアップを漁っていたら色々出てきたので。
使えそうなものだけ適当にさるべーじ。


【生者/死者に対する言葉】
1.Dum spiro, spero.
直訳は「息をする間、私は希望を持つ。」すなわち、「生きる限り、希望をもつことができる。」(=死んだら希望などもてない。)
10.Nemo ante mortem beatus.
「だれも死ぬまでは幸福ではない。」
11.Mors certa, hora incerta.
直訳は、「死は確実、時は不確実」です。
我々が死ぬことは確かである。だが、いつ死ぬかはだれにもわからない、という意味でしょう。
25.Ede, bibe, lude, post mortem nulla voluptas.
「食べろ、飲め、遊べ、死後に快楽はなし。」
28.Vive memor mortis.
「死を忘れずに生きよ」
57.Festina lente.
「ゆっくり急げ。」
59.Memento mori.
(自分が)死ぬことを覚えていなさい。
<補足>人の死を忘れてはならない、という意味ではなく、自分がいつか死ぬ身である、ということを胸に刻め、という意味で用いられます。
100.Tu fui, ego eris.
「私はあなたであった。あなたは私になるだろう。」(=私も昔はあなたのように生きていた。あなたもやがて私のように息を引き取るだろう)というなぞなぞのような表現です。
墓碑銘に刻まれる言葉として知られています。
124.Dum fata sinunt vivite laeti.
「運命が許す間、喜々として生きよ。」
176.Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi.
「私は生きた(vixi)。そして(et)運命が(fortuna)与えた(dederat)(とこ ろの=quem)道程を(cursum)最後まで進んだ(peregi)。」

【荒れている時】
4.Et arma et verba vulnerant.
「武器も言葉も(人を)傷つける」
12.Varietas delectat.
全体で、「多様性は喜ばせる」という訳になります。いろいろあるから面白い、という意味ですね。
84.Cognosce te ipsum.
「汝自らを知れ」
170.Immodica ira gignit insaniam.
「過度の怒りは狂気を生む」


【逆境】
13.Fortes fortuna juvat.
「運命は、強い者を助ける。」
14.Homo homini lupus.
「人間は、人間にとって、狼である。」
47.Dabit deus his quoque finem.
「神はこれら(の困難)にも終わりを与えるだろう。」
101.Calamitas virtutis occasio est.
「災難は勇気を試す機会である。」
146.Ignis aurum probat; miseria homines.
「悲惨(な出来事)は(真の)人間を証明する。」
151.Dona nobis pacem.
「私たちに平和を与えよ。」
153.Felix qui potuit rerum cognoscere causas.
「事物の原因を認識し得た者は幸いである。」


【考え方】
16.Certa amittimus dum incerta petimus.
「われわれは不確実なものを求める間、確実なものを失う。」
24.Tempora mutantur, et nos mutamur in illis.
「時は移ろい、我々も時の移ろいの中で変わってしまう。」
27.Utinam tam facile vera invenire possem quam falsa convincere.
「私は偽であることを証明するのと同じほど容易に、真実であることを発見できるならいいと思う。」
39.Verum cur non audimus? quia non dicimus.
verum(真実)を cur(どうして)、non audimus (私たちは聞かないのか)。quia (なぜなら)、non dicimus.(私たちがいわないから)。
他人による真実の情報提供を期待する以前に、そもそも自分がそうしているだろうか?という内省を促します。
87.Errare humanum est.
「過ちを犯すことは人間的なことである」
95.Vitium alitur tegendo.
「欠点は隠すことによって育てられる」
128.Bis das, si cito das.
「あなたは二度与えることになる、もし早く与えるならば。」となります。
「迅速に与えれば、信用も相手に与えることになる」という趣旨でしょう。
132.Curae leves loquuntur, ingentes stupent.
「軽い不安は(饒舌に)語り、大きな不安は沈黙する。」
133.Miserum est arbitrio alterius vivere.
「他人の判断に従って生きることはみじめである。」
135.Boni est viri etiam in morte nullum fallere.
「死に際してさえ、誰をも欺かないことは善人の行うことである。」
141.Difficile est tristi fingere mente jocum.
「悲しい心で冗談を作ることは困難である。」
143.Domina omnium et regina ratio est.
「理性は万物の女主人であり、女王である。」
177.Brevis esse laboro, obscurus fio.
「私は短くあるように努めるが、曖昧になる。」これは、ホラーティウス『詩論』(25)の表現で、詩作において簡潔さを狙うと、文が曖昧になり意味がわかりにくくなるという弊害を述べたものです。
179.Justitia sine prudentia multum poterit; sine justitia nihil valebit prudentia.
「正義は(justitia)知恵を伴わなくても(sine prudentia)大いに(multum)力を持つだろう(poterit)。(だが)、正義を伴わなければ(sine justitia)、知恵は(prudentia)まったく力を持たないだろう(nihil valebit)。」


【皮肉】
20.Non solum fortuna ipsa est caeca sed etiam eos caecos facit quos semper adjuvat.
訳の全体は、「運命は、それ自身が盲目であるだけでなく、常に助ける者たちを盲目にする。」となります。
運命が盲目であるという指摘はある意味で、月並みです。ポイントは、後半のせりふです。運命がたまたま愛した人間は、幸運を自分の実力と思いこむ、つまり正しい判断を失って、盲目になるというのです。
23.Probitas laudatur et alget.
清廉潔白は賞賛されるが、誰からも省みられないという意味になります。
62.Dum vitant stulti vitia, in contraria currunt.
「愚か者は、悪徳を避けようとして、反対の悪徳へ走り込む。」と訳せます。
愚かである限り、悪徳から逃れられない宿命である、ということでしょうか。嘘をごまかそうとして、新たな嘘を重ねていくということも意味していると思います。
103.Elapsam semel occasionem non ipse potest Juppiter reprehendere.
「ひとたび失われた機会はユピテルでさえ取り戻すことはできない。」
106.Multos fortuna liberat poena, metu neminem.
前半は、「運命は多くの者を罰から解放する」という意味になります。
後半は、「(運命は)誰をも恐怖から解放しない。」となります。
罪を犯し、運良く法的責任をまぬがれても、良心の呵責が消えずに残るという意味でしょう。セネカの言葉です。
116.Ducunt volentem fata, nolentem trahunt.
「運命は望む者を導き、欲しない者をひきずる。」
134.Injuriarum remedium est oblivio.
「不正の治療は忘却である。」
262.Fit via vi.
「道は力によって生じる」

【決意】
21.Alea jacta est.
「さいは投げられた。」
65.Nunquam periculum sine periculo vincemus.
「我々は危険(をおかすこと)なしに、危険に打ち勝つことは決してないだろう。」と訳せます。
「虎穴に入らずんば虎児をえず」という言葉を思い出します。
127.Audendo virtus crescit, tardando timor.
「勇気は敢えて行うことによって成長し、恐怖は躊躇することによって成長する。」


人狼
30.Misce stultitiam consiliis brevem, dulce est desipere in loco.
「僅かの愚かさを思慮に混ぜよ、時に理性を失うことも好ましい。」
97.Plaudite, acta est fabula.
「拍手を。お芝居はおしまいだ。」
144.Fides, ut anima, unde abiit, eo numquam rediit.
「信頼は、魂と同様に、立ち去った場所に二度と戻らない。」
145.Homines id quod volunt credunt.
「人間は、自分が信じたいと望むことを喜んで信じるものである。」
157.Lupus in fabula.
直訳は、「話の中の狼」という意味ですが、「噂をすれば影(その当人が現れる)」という意味で用いられます。
287.Edere oportet ut vivas, non vivere ut edas.
「あなたたちは生きるために食べるべきであり、食べるために生きるべきではない」

【共有者】
41.Nec possum tecum vivere, nec sine te.
「私はおまえとともに生きていけない、おまえなしに生きていけない。」
155.Vere ac libere loquere.
「正しく自由に語れ。」


【恋愛】
75.Odi et amo.
「私は憎み、そして愛する。」と訳せます。
矛盾した心を簡潔に表しています。
281.Peior odio amoris simulatio.
「愛の見せかけは憎しみより悪い」